地酒/『白岳仙』安本酒造(福井)

福井県福井市安原町 安本酒造有限会社 創業嘉永6年(1853)。約160年間、酒造業に専念している老舗蔵元。北陸自動車道・福井ICから車で約20分、福井県福井市、のどかな田園風景が広がる地に蔵を構える安本酒造。戦国時代に栄華を築いた朝倉義景公のお膝元に位置します。すぐ近くに一年中水を絶やさない一乗滝があり、若き佐々木小次郎が 【燕返し】 の技をあみだした地としても有名です。同蔵では、蔵元内の井戸から中硬水である白山水脈伏流水を、地下約200メートルより汲み上げ、仕込み水として使用しています。生産石数は約500石と少量生産。 銘酒「白岳仙」は、「量は一切追わない」・「納得のゆく酒を造る努力を惜しまない」・「良い酒を信頼のできる酒販店に託す」をモットーに、地酒ファンからは押しも押されぬ銘酒として高い評価を受ける注目の蔵元でもあります。若き当主であり自ら酒を醸し杜氏でもある安本岳史社長は、熱いハートとアーティスティックな発想を持つ熱血蔵元杜氏。そんな彼が造る酒の名の真ん中に、彼の名前より一文字【岳】という字が入っています。 福井のテロワールを最大限表現すべく、全てのお酒を福井県産酒造好適米で醸し、醸造アルコールを添加しない純米酒のみを製造。やや硬水である仕込水(白山水脈伏流水)の特性をいかし、流れるような透明感あふれる旨みとのど越しを表現しています。なん言っても特徴的なのがシャープな酸味。これは蔵元の狙いでもある「引き算をするお料理とのマリアージュ」で地元の越前カニを合わすために考案された計算された酒質。蔵元曰く、ワインの「シャブリ」を目指す酒造りだそうです
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