地酒/天寳一(広島)

株式会社 天寶一
広島県福山市神辺町大字川北660

創業1910年、広島県東部(備後地方)に位置する福山市内を10kmほど北上した場所に位置する、神の辺り「神辺」。御神酒と呼ばれる日本酒を醸すのにふさわしい名前のこの地で100年以上続く天寶一は、今では福山市唯一の酒蔵です。「神辺の地酒」として県外や海外でも注目を浴びる蔵元です。

社名、酒名に付いた「天寳一」は創業からの志である「天地唯一の宝」という意が伝えられておりますが、将来性も含め、その名に恥じない大きな可能性を秘めた活気溢れる名が付けられています。現在生産石数700石の内、本醸造以上の特定名称酒が500石を生産されているようです

その丁寧な造りから醸し出される酒は、辛口で旨みとキレを追求した完成度の高い香味を持ちながら、コストパフォーマンスに優れ、品質と価格のバランスが素晴らしく、全国の日本酒好きの間で着々と浸透している人気銘柄の一つです。

今回私共は、某蔵元大阪支店長でもあった方からのご紹介でご縁をいただきお取引をさせていただく運びとなりました。実は5年ほど前にこの「天寳一」のお酒をいただいたことがありましたがそれほど印象には残らなかったのですが、今回サンプルをいただいたときに全くの別の酒質に変わっていたことに大変驚きました。その真相を確認したくその週末に蔵を訪ねて参りました

ご案内いただいた蔵元当主5代目の村上康久社長にお話を伺いますと広島の県酒は全体的に硬水の仕込み水が多くやや味わいに重みがあり天寳一も地下100mの同し水質の水を使用していましたが2年前に地下200mの2つの岩盤を抜けて井戸を掘りなおすと山陰山脈に降り注いだ数百年前の地下水に辺り超軟水の「古代水」が湧き出てきたそうです。この古代水を仕込み水として使用されてから大変美しく、キレのある酒質へと変化されたそうです

酒蔵が常に大切にしているのは、食事との調和。「和の食材、食文化を最大限に生かす名脇役」をコンセプトに、食と融合し、料理の味を引き立たせながら、飲むほどに旨さを増す「究極の食中酒」を目指していらっしゃいます。超軟水と丁寧な絞りが生み出す「柔らかな酸」が、フレッシュなキレの中に、心地良い余韻を運んできます。瀬戸内の小魚などと相性もよく、料理の味を引き立てる上ではかかせない、『究極の食中酒』をテーマに作られています

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